大学留学する前に放送大学で授業をとる。そのメリットはお金だけじゃない!

みなさんこんにちは。アメリカのバージニア州の女子大に留学している小川です。あと2日で春休みなので、1週間寝まくってやろうと意気込んでいます!(2025年3月時点)

最近、栄 陽子留学研究所のブログで放送大学のことが紹介されていましたね!(「単位を移行してアメリカの大学へ編入できる。放送大学は留学の救世主か?」

じつは私も高校3年生のときに、1年間放送大学の授業を受講し、現在留学している大学に30単位を移行しました。そんな私が放送大学をお勧めする理由やメリットなどを、私の体験を踏まえて書いていこうと思います。

留学生の仲間たちと学長
留学生の仲間たちと学長

放送大学&留学のメリット 1. 心の余裕ができる

まず、どうして放送大学を選んだのか?

それは「卒業までの期間を自分で選べるから」です。

アメリカの大学はだいたい120単位が卒業単位です。それを、自分のペースで取得するので、必ずしも4年かけなくてもいいのです。

私は当初、「どうせアメリカに留学するなら4年間ガッツリいきたい」と思っていました。ですが、栄 陽子先生に「30単位を移行して、90単位をゆっくり4年かけてとってもいい。絶対に120単位をとらなくてはならないのと、90単位をとらなくてはならないのとでは、かかる時間も大変さもまったく違ってくる」とおっしゃっていただいたことで、放送大学で1年間受講することを決めました。

この選択は大・大・大正解だったと思います!

まずはじめに、辛いときの心の支えになりました。留学して最初のころ、とにかく1日でも早く日本に帰りたかったのに、授業や課題で「この4年間で何したい?」「何を成し遂げたい?」と聞かれることがよくありました。

そのたびに、「1週間でこんなに辛いのに、どうやってここに4年もいろと?」「そんな長期間アメリカにいるのは耐えられない」と思いました。

でも、「がんばれば3年で卒業できる」ということが、かなり大きな心の支えになったのです。あのとき、もし「4年間、絶対にここにいなくてはならない」と思っていたら、きっとメンタルが崩壊していたと思います笑。

いまは、とにかく早く大学を出たいとは思っていませんが、お金のことや単位のことも踏まえて、気持ちに余裕をもって、卒業までの期間を自分で決められる、というのは大きなメリットだと思います。

以下の写真は、キャンパスに到着して次の日に寮から撮ったもの。このときは精神的にもキツかったです。

寮からの眺望
寮からの眺め

放送大学&留学のメリット 2. 選択肢が増える

ホームシックを抜け出したいま、放送大学のメリットとして「選択肢が増えた」ということに気づきました。

私は、Environmental ScienceとPublic Healthをダブルメジャーにして、Gender and Women’s Studiesを副専攻にしています。

放送大学で、現在の大学の一般教養のほとんどを履修できたので、専攻・副専攻にかけられる時間と余裕ができたことがよかったなと思います。

まったく違う2つのフィールドをダブルメジャーにすると、共通する必修科目が全然なかったりして、スケジュールを組むのがむずかしくなったりします。

でも、一般教養科目をあらかじめ放送大学で履修していれば、そんなダブルメジャーでも比較的楽にできたり、また、好きな科目がとれるという自由度が増えたりもします。

選択肢が増えるといえば、いまのアメリカの大学から、さらに別の国への留学ができる、ということがあります。

私はいまの大学を卒業するまでに、1学期間どこかに留学したいな、と考えています。でも、留学するためには自分の専攻の特定の科目をすでにとり終えていることなどが条件になっています。それにプラスして一般教養の科目もとるとなると、かなりスケジュールがタイトになります。それを知ったとき、「放送大学とっておいてよかった」と心の底から思いました。そして、来年行われるケニアのプログラムに申し込みました!

放送大学&留学のメリット 3. 周りから褒められる

アメリカの友だちの中には、高校時代に「APクラス」といって、大学の単位がとれる発展的な授業を受けていた子がけっこういますし、近くのコミュニティ・カレッジで単位を取得したという子もいます。

とはいえ、30単位や40単位を高校生のうちに取得したという人は少ないので、私が高校時代にそれだけ取得していたことに驚かれることが多いです。それに関しては、嬉しいなと思います。
正直、最初は授業で発言するのがむずかしかったり、英語の壁があって自分をうまく表現できなかったりしたこともありました。でも、高校時代に大学の単位をとっていたと話すと、「努力家だね」とか「頭がいい」と言ってもらえることがあり、それが少しプラスに働いているのかなと思っています!(もちろん、この褒め言葉に応えるためにがんばらなければなりませんが)

留学するなら放送大学を活用しよう

高校生のころ、周りの同級生たちが必死に受験勉強をしているなかで、自分だけ違うことをしていることに対して、不安だらけでした。「大学」レベルの勉強なので、当然高校の勉強と比べるとどの科目もむずかしいですし、なんとなく独りで闘っている気分になります。

そんなときは、「いまは成功のための準備期間だ」と思って乗り越えてきました。きっとみなさんも乗り越えられます。大学留学の準備の一環として、放送大学、ぜひ活用してみてください!

(第3回終わり。第4回へ続く)

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