アメリカの高校生からアメリカの大学生へ。入学前にすることもたくさん!
みなさんこんにちは、Ayakoです。前回の記事でお話しした通り、私はアメリカのMiss Hall’s Schoolという高校を卒業して、9月から大学生になりました。
アメリカの大学は9月から始まるので、高校の卒業式(6月)から大学の入学までの夏休みは、日本でいう高校卒業から大学入学までの春休みのようなものです。
高校からも大学からも宿題はなく、人生で一番自由な夏休みといっても過言ではないと思います。
宿題はないといっても、大学生活をスムーズに送るためには、やっておかないといけないことがたくさんあります。
アメリカの高校に入学するときは、栄 陽子留学研究所のかたがたをはじめ、たくさんの人と一緒に入学に必要なものなどをそろえていましたが、今回は自分が主体的に大学に連絡をとったり、資料を集めたりしました。初めてのことが多かったのでわからないことだらけでしたが、時間をかけて、1つひとつ乗り越えることができました。
ということで、今回の記事では、アメリカの大学に入学するまでにしたことをお話ししたいと思います。
夏休みのタスクの一部
GoogleからMicrosoftへチェンジ
まず、プラットホームの開設です。
私の大学は、マイクロソフトのアプリを軸に、メールでのやりとり・履修手続・成績の照会などすべてのことを行います。
まずこれが難関でした。私は高校3年間Googleしか使ったことがなかったので、マイクロソフトの使いかたがまったくわからなかったのです。
最初はGoogleとマイクロソフトの違いもよくわかっていなくて、メールアドレスを登録するのも一苦労でした。いままでスライドをつくったり、授業のデータを記入したりするのも、GoogleスライドやSpreadsheetしか使ったことがないので、大学でエクセルやワードを使いこなせるかが心配です。
高校で使っていたGoogleアプリ
大学で使うMicrosoft アプリ
大学に関するすべてのことをネットで管理
大学のメアドをゲットすると、”Gateway”というところにアクセスすることができます。
Gatewayでは大学に関するすべてのことを管理できます。これが一般的なのかはわかりませんが、使い始めて早々Gatewayの凄さに気づいてしまいました笑。
高校の頃は、GoogleとCanvasという2つのアプリを使って、宿題を提出したり、成績の管理をしたりしていましたが、Gatewayでは、単位の計算、成績の確認、 ToDoリストの作成、記入が必要な書類やワクチンなどの医療関係の管理が1つのアプリで完結するんです。
最初は使いかたに戸惑うことが多かったですが、何回も触っていろいろなところを探索しているうちに慣れてきました。このGatewayをどれだけうまく使いこなせるかが鍵になると思いました。
アメリカの大学に入学する前の夏休みにすべきこと
夏休み中に新入生がやらないといけないことはおもに3つだと思います。
レベル分けテストを受ける
1つめが、Placement Test(レベル分けテスト)です。私がこの夏休みに受けたのは、Mathと Chemistryです。
Mathは、新入生全員が受けなければなりません。内容はそこまでむずかしくなくて、30分くらいで終わりました。私の大学ではその結果によって数学のクラスだけでなく、化学のクラスまで変わってくるので、重要です。
ChemistryのPlacement Test は全員に必須ではありませんが、私がBiochemを専攻する予定なので受けました。高校1年生のときに化学をとったきりあまり触れていなかったので、むずかしかったように思いました。時間も数学の3倍、1時間半もかかり、大学で化学をとるためにしっかり復習しないといけないなと思いました。
健康診断書・ワクチン接種記録を提出する
2つめは、Health Formの記入。これはとても大切な上、複雑なプロセスです。
大学でみんなが健康に過ごせるように、アメリカの国が求めているワクチンと学校が求めているワクチンを打ったという証明を提出しなければいけません。
私はほぼすべてのワクチンを、高校に入学する前と、高校在学中に学校で接種していたので、追加で接種しなければならないものはありませんでした。
Formには、摂取したすべてのワクチンの名前、接種した日にち、私の健康状態やいままでの病歴などを記入します。これがとても時間がかかり、日本での呼び名と違うものがあったり、日付が合わなかったりして、大変でした。高校のときの看護師さんにメールを送って、接種日を確認してもらったり、大学の保健室宛にメールで問い合わせたりして、期限ギリギリにすべての書類の提出が完了しました。
記入漏れがあったり、期限までに出せないと、新学期が始まってもスムーズに寮に入れず、隔離されると言われていたので真剣にやりました。
時間割を決める
3つめは、アカデミック・スケジュール(時間割)の決定です。
私の大学は二学期制(セメスター制)です。夏休みの間に、1学期めに履修したい4つの科目を決めます。
私の大学では、First-year Seminarという、1年生が最初の学期に必ず履修しなければいけない科目があるので、私が自由に決められる科目は3つです。
First-year Seminar の教授が、1年めのアカデミック・アドバイザーになります。夏休み中は、そのアカデミック・アドバイザーとZoomとメールでやりとりをして、私にベストな科目を3つ選びました。
同じ科目でも違う先生が教えていたり、時間帯が違ったりします。大学生になって時間割を自分の好きなようにつくれるようなったので、スケジュールを考えながら科目を選びました。たとえば、大変な授業が同じ日に続けてこないようにするなどです。
初めての大学だと、先生がどんな人か想像がつきにくいので、どの先生の科目をとるべきなのかわかりません。そこで自分に合う先生や他の学生からの評価が高い先生を選びたいときは、インターネットで“先生の名前 rate”と調べると学生からの評価を見られるところがあるので、それを参考にしました。
最終的に選んだ科目は、Math、Chemistry、Microeconomicsです。
卒業に必要な一般教養の単位と、私の専攻で必要な単位をうまい具合に混ぜながら、とっていくことに決まりました。
新しい大学生活に向けて心が踊ります。また新学期が始まったら、スケジュールがうまく進んでいるか、授業を受けてみて感じたことなどをお話ししたいと思います。
(第28回終わり。第29回に続く)
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