アメリカの博士課程の1学期を終えて。授業、研究、TAなど大忙し!

お久しぶりです。アメリカで博士課程1年目に突入したさきです。入学してから想像以上に忙しくしておりました。今回はそんな私の忙しかった1学期について書いていきたいと思います。

授業スケジュール
私のクラススケジュール

「授業を受ける」のがアメリカの博士課程スタイル

アメリカの大学院の博士課程では、最初の2年間で必須科目を修了する必要があるので、1年目はおもに授業をとっています。したがって、大学生活と似たような生活を送ることになりました。私は3クラスとりましたが、2クラスだけとっている友だちもいました。

大学院レベルのクラスは、大学生向けのクラスのように毎学期開講されるわけではないので、入学前に、最初の2年間どのクラスをいつとるのか、スケジュールをつくっておくといいそうです。

私は、ついうっかり必須科目を読み間違えてしまったのが何気ない友だちとの会話で判明し、後になっていろいろ慌てることになってしまったので、ぜひ、アドバイザーの先生や友だちに事前にチェックしておくといいと思います。

What classes are you taking this semester? (今学期はどのクラスをとるの?)は定番のフレーズだと思うので、覚えておいていいかもしれません。これは大学生でも、もちろん使えます。

苦労した授業、おもしろかった授業

授業そのものは大学のころと大きく変わりませんが、ブランクがあったりして、意外と苦労する場面はありました。

たとえば、大学2年生のときに必須の数学の授業をとっていて、それ以来ほとんど計算をしていなかったのですが、今回量子化学の授業をとってみたら、積分や三角関数が出てきて、少し苦労しました。

今学期にとった授業で個人的におもしろいと思ったのはウイルス学です。生物学系の授業はとったことはあったのですが、ウイルス学はいままでとったことがなく、とてもおもしろかったです。

じつはウイルス学はもともと必須科目ではなかったのですが、必須科目の1つにどうしても興味がもてず、代わりのクラスはないかアドバイザーの先生に聞いたところ、候補の1つにウイルス学があり、とってみたらいままでやってきたことと違うことが学べてとてもおもしろかった、というわけです。

タフツ大学の化学の大学院は規模が小さいからかもしれませんが、交渉して損することは基本的にないみたいなので、言ったもの勝ちかもしれません。

大変だったレポートの採点

大学生のときもTA(Teaching Assistant)はやっていたのですが、そのときは自分でやりたい科目のTAに応募して仕事をしていたのですが、博士課程の学生はTAの仕事が必須で、どの教科のTAになるかは希望は出せるものの、それが叶えられるとは限りません。仕事時間も2倍に伸びました。

仕事内容は、1回3時間の実験のクラスが週2回、それとレポートの採点、TAのミーティングです。

一番時間がかかったのは、採点です。毎週新しいレポートを採点しないといけないので、締め切りに追われました。

大学や教授によってTAの仕事が変わったりしますが、採点基準が曖昧なときは、学生と教授との板挟みになってしまい、正直大変でした。

教授や学生との相性もあると思いますが、さすがに困ったときは他のTAに相談していました。私と同じ境遇にいるので、話しやすかったです。

IRの機械
私のデスク

所属研究室を決める

1学期目だったので、初めの2か月間は複数の研究室をローテーションしていました。

じつは今年は特殊な年で、普段はもっと本格的なローテーションを3か月かけてやるそうですが、今年はコンピュータを使った研究室に所属することが決まっているメンバーがほとんどで、コンピュータ系の研究室は2つしかないので、期間も短かったそうです。

ローテーションの間は、両方の研究室のグループミーティングに参加したり、所属している先輩がたに話を聞いたりしました。最終的にどちらの研究室に行きたいかメールでアドバイザーの先生に送り、その後、どの研究室に所属するのか、結果のメールが届きました。

私が実験室を決める上で重要視したのは、実験内容、指導スタイル、研究室内の雰囲気などです。2つの実験室はとても似ているので、決めるときにとても苦労しましたが、アドバイザーの先生に途中報告しながら決めました。

そこからは実際に研究室の中での研究が始まります。ただ、私が所属している研究室は、初めの1年は研修期間で、実際の研究ではなく、デモの設定を使って計算をしてみるというものでした。それでもデモとはいえ、リアルな設定で、使った計算式の説明やどうしてこのアプローチを使ったのか、どのグラフの表現の仕方がいいか、などをきっちりしないといけないので気が抜けません。

私のデスク
IRの機械

今回は大学院博士課程の最初の1学期について書いてきました。想像していたより忙しくなりましたが、無事に終えることができました。電車通学なので、これから本格的に雪の影響を受けそうでドキドキしています。

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