留学生のためのアメリカ大学キャンパス訪問記：南部の名門 Tulane University

皆さま、こんにちは！　ボストンオフィスです。

お送りしてきましたルイジアナ州の大学キャンパス訪問記も今回が最終回です。

今回お送りする大学は、New Orleans に位置する私立総合大学のTulane University です。アメリカ南部は、留学生には馴染みが薄い地域かもしれませんが、Tulane Universityは南部屈指の名門大学です。

全米と世界から集まる学生たち

Tulane University は、Undergraduate（学部生）の数が約8,000人の中〜大規模の私立総合大学です。大学院生だけで5,000人以上在籍しているからか、キャンパスは人数以上に賑やかに感じます。

一般論ですが、総合大学（Liberal Arts 系でない大学）では大学院生が多く、大学院生だけで20,000人以上在籍している大学もあります。

また、細かく学校リサーチをしている留学希望の方から「○○大学は学生の平均年齢が高めなのが気になる」といったコメントをいただくことがありますが、総合大学では院生が多いため平均年齢も当然（学部生だけの） Liberal Arts College より高めとなります。リサーチの際には、Undergraduate（学部生）のみの人数や平均年齢なのか、それとも Graduate（院生）も含めた数字なのかに注意するとよいと思います。

さて、Tulane University に戻ります。Tulane University の学生構成で特徴的な点として、他の私立総合大学と同様に学生の出身地が広く全米各地（及び外国）に及んでいることが挙げられます。

Tulane University では、在籍学生の７割以上がルイジアナ以外の州の出身です。University of New Orleans の訪問記でも少し触れましたが、州立大学では、全米的に有名なUniversity of California, Los Angeles (UCLA) でも、学部生の９割は地元カリフォルニア州の出身です。ですので、学生の出身地についていえば、Tulane University はとても多様性に富んでいるといえそうですね。

縦長の、緑豊かなキャンパス

キャンパスについては、縦長キャンパスで、半分はLoyola University New Orleans と隣接しています。New Orleans の中心地から15分程度に立地しながらも、「ほとんど建物だけ」の大学ではなく、緑の多いキャンパスが確保されています。

横幅はないものの縦には本当に長く、端から端まで歩いてみましたが、汗だくになりました（真夏のキャンパス散策はなかなかハードです！）。途中でキャンパスシャトルらしきバスを見かけたので、おそらくキャンパス内外で定期的に運行しているのだと思います。

キャンパスの下半分は、芝生や木々を囲うように建物が配置されており景観がとてもよいです（キャンパスの写真がなくなってしまったのが残念です！）。上半分には校舎のほかに寮やスポーツ施設が配置されていました。

大学スポーツにも力を入れる

Tulane University はスポーツにもとても力を入れていますね。NCAA や NAIA の仕組み等、大学スポーツに関しては今度書いてみたいと思いますが、アメリカでは大学スポーツがとても盛んで、特にアメリカンフットボールとバスケットボールの人気が絶大です。

大学寮の共用ラウンジでは、多くの学生が集まっていずれかのテレビ中継を見ている光景をよく見ます（ネット中心の今日では、ラウンジでワイワイ、という機会は少なくなったとも思いますが・・・）。

自分も留学初年度にはアメフトのルールを勉強？しましたし、バスケの全米大学トーナメントのシーズンとなると、寮の廊下に張り出されるトーナメント表をフォローしていました。

私立大学にとっては（日本の甲子園常連高校のように）アメフトやバスケチームを強豪とすることは大学を全国区とする有力な手段なのかもしれませんね。

アメリカに留学して数年いると、テレビのスポーツニュース等でユニフォームを目にしているうちに、スポーツ有力校のスクールカラーを無意識のうちに覚えてしったという方は少なくないと思います。現に自分も、Tulane University についても、訪問前からグリーンのユニフォームやスクールカラーをなんとなく知っていました。

もっとも、アメフトチームをNCAA (Division I) に所属させるためには客席が万単位規模のスタジアムを保有する等の条件があったり、有力選手やコーチの確保等でお金がかかるためか？あえてフットボールから撤退する大学もあります。

留学生と英語の条件について

話がずいぶんそれましたが、Tulane University の留学生や日本人情報については、残念ながら、人数等の正確な数字は分かりませんでした（大規模大学になると、Admission ご担当者とのインタビューもリベラルアーツ系大学のようにはいかないことが多いです）。

ただ、名門私立総合大学ですので、日本を含む世界各国から３桁以上の留学生が在籍していることは間違いないと思います。

また、気になる英語に関する入学条件についても、おそらくですが（おそらくで申し訳ありません）、要求されるテストスコアに満たない場合には、付属？（または提携？）の英語学校で学ぶ等のオプションがあると思います。

Tulaneでは、Bookstore（日本でいう生協のようなところ）にも立寄りました。２階建ての大規模ストアには、教科書や一般書籍のほか、生活用品や大学アパレル、グッツ等がとても充実していました。とはいえ、以前はBookstore で色々と購入したものですが、今では教科書でもアマゾン等オンラインで購入できるようになり、とても便利になりましたね。

アメリカに留学しようと思う方の多くは、なかなか南部に目を向けないかもしれませんが、名門Tulane University に興味のある方は、ぜひ大学に問い合わせてみて下さい。