アメリカの教育のゴールは、大学ではなく大学院です。大学を卒業していったん社会に出ても、「自分をより高く売り込みたい」と思ったら、大学院に行って専門知識・スキルを身につけます。そしてアメリカの大学院には、世界から優秀な人材が集まります。
「大学院」というとハードルが高いと思うかもしれませんが、そんなことはありません。とくに修士課程は、大学5・6年生のような感じで、授業に出て、テストを受けて、論文を書いて単位を取得します。
世界で最先端の学術・研究を行っているアメリカの大学院。ぜひチャレンジしてください!
アメリカの大学院への留学
日本の四年制大学を卒業していれば、アメリカの大学院に留学することができます。大学院しかもそれがアメリカとなると、なんとなく雲の上をめざすような感じを抱くかもしれませんが、アメリカでは大学院の存在はかなり身近なものとして位置づけられています。
大学の学部とは異なる分野を大学院で学んでもかまいません。そもそも医学や法学などは大学院でしか学べません。したがって大学での専攻が何であってもかまわない、ということになります(生物学などの科目を履修していることは求められます)。
アメリカの大学院には、さまざまな国籍の、さまざまなニーズをもつ、さまざまな年齢の人が学んでいます。アメリカの大学院についての基礎知識をしっかり身につければ、より大学院留学を現実のものとして見据えることができるでしょう。
大学の成績がカギを握る
アメリカの大学院に合格するために最も重要なポイント。それは大学の成績です。大学のGPAが最低でも3.0以上ないと、アメリカの大学院に合格するのは厳しいといわざるを得ません。
ところが日本の大学のGPAがよくないという人は決して少なくありません。では、そういう人はアメリカの大学院に行けないのかというと、そんなことはありません。たとえば、アメリカの大学に「編入」して成績を上げるなどです。
大切なのは、正しい知識を得て、自分にとって最も適した対策をたてることです。以下に、自信をもって大学院留学に臨むために知っておきたい基本的な事項を解説します。