憧れのプロム! アメリカの高校生が何もかも忘れて踊りまくる!
みなさんこんにちは! アメリカのMiss Hall’s Schoolという高校を卒業したAyakoです。
アメリカの学校が舞台の映画とかでよく見る「プロム」。これはアメリカの高校生にとって一大イベントです。
プロムとは卒業前に開かれるフォーマルなダンスパーティのこと。とくに高学年を対象に開かれ、私の学校ではジュニア(11年生。日本の高2)とシニア(12年生。日本の高3)が参加することができます。下級生でも上級生に招待してもらうと参加できるので、私も仲のいい下級生を招待して一緒に楽しみました。
今回は、このプロムについて書いていきたいと思います!
プロムはフォーマルなドレスで
プロムのテーマ
プロムに対する気持ちはみんな強くて、学年から5、6人が集まって、「プロムコミッティ」というプロムを専門に準備するための委員会が年度の初めに発足するほどです。
実施日の半年くらい前から、プロムのテーマを決めるアンケートが配られ、その結果に応じて委員会のメンバーが準備を始めます。
去年のテーマは、Enchanted Forest(森の中にいるような感じのセッティング)、今年のテーマは、Under the Stars (星空の下にいるようなセッティング)でした。
どちらも学校内にある劇場(演劇などのパフォーマンスが行われるところです)で行われました。
ドレス探しも重要
みんなで決めたテーマに合わせて会場はデコレーションされ、ドレスもテーマに合うようなものを身につけます。だいたい春休み前にはテーマが決まっているので、私は毎年春休みにドレス探しをしました。
ジュニアのときもシニアのときもどちらもMacy'sという大きなデパートで買いました。ニューヨークのMacy'sは広いフロアすべてがプロムドレスで埋まっているので、全部に目を通すだけで1日、気に入ったものを試着するのにまた1日、とけっこう時間がかかります。
今年のテーマ、Under the Stars に合うドレスを探すのは大変でしたが、最終的に薄い紫色のシンプルなドレスを選びました。プロムはドレス選びのときから始まっています。
フロアいっぱいのプロムドレス
プロム当日の準備
プロムは5月の土曜日に行われます。学校は6月の初めに終わるので、学期末に行われることが多いです。
去年はファイナルイグザム(年の最後の大きなテストやプロジェクトのこと)と同じ週にプロムがあり、みんな踊りながら頭の片隅にはテストのことがありましたが、今年は、ファイナルにかぶらないように5月の始めに行われたので、勉強のことを考えずに全力で楽しめました。
プロムは夜7時ごろから始まりますが、準備は朝起きた瞬間から始まります。
朝ごはんを食べたら、友だちの部屋に集合しシャワーを浴びたり、メイクアップを始めたりします。みんなでワイワイ騒ぎながらの準備はとても楽しいです。
プロムの日はびっくりするくらい時間が早く過ぎます。あっという間に夕方になり、ドレスを実際に着始めて、その日はディナーをスキップして最終準備にとりかかります。アクセサリーをつけたり、ネイルをつけたり。ディナーを食べなくても、プロム会場には美味しい食べものがたくさん用意されているので大丈夫です。時間ギリギリに支度が終わったら急いで会場に向かいます。
準備万端?
女子校のプロムって楽しいの?
女子校のプロムって楽しいの? プロムって男女ペアで行くものではないの?
たしかに映画などでは、女子校のプロムってあんまり見ないですよね。女子校に留学した当初は私も同じことを思っていました。
でも、女子だけでも、とても楽しいんです!
中には、中学校からの彼氏や、学校の外で出会った彼氏を連れてくる人もいますが、ほとんどの参加者は学校の友だちとプロムに行きます。
みんなでお腹いっぱい食べて、いろんな場所で写真をこれでもかというほど撮って、だれの目も気にせずに踊り狂って、プロムも終わりに近づくと、ハイヒールが床のあちこちに脱ぎ捨てられています。みんなBeauty is painと口をそろえて言います笑。こんな光景も女子校ならではなのかも?
4時間のダンスでヘトヘト
プロムにはプロのDJを招待し、みんなのお気に入りの曲をリクエストしながら曲に合わせてダンスします。
プロムは約4時間行われます。
日本にいたときはプロムの存在自体知らなかったですし、ましてや友だちとドレス姿で踊ったこともなかったので、初めてプロムに行ったときは戸惑いました。
でも私の友だちがどうやって曲に合わせてダンスするのかを教えてくれたり、決まったステップがある曲はステップの仕方などを教えてくれたので、新しい文化を全力で楽しみました。
1年目はかかっている曲をほとんど知らなかったので、知っていたらもっと楽しめただろうなと思い、2年目の今年は、友だちとプロムの前の週くらいから、プロムで出そうな曲をよく一緒に聞いて、準備万端にしていました。
4時間ヒールでダンスしたりジャンプしたりすると最後はヘトヘトで、足も痛くなります。
でも年に1度、すべてを忘れてただただ友だちと、時間を忘れて楽しめる日、プロムは、毎日勉強に追われている私たちにとって大事なリフレッシュの時間です。
アメリカの高校に留学したからこそ肌で感じられた、プロムに対する熱い思いやエネルギー。私の宝物です。
(第25回終わり。第26回に続く)
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