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アメリカの大学に留学中にアルバイトはできますか?

アメリカの大学に留学しながらアルバイトをして、学費の足しにしたいのですが、アメリカでアルバイトはできますか?


留学生は、原則としてアルバイトはできません

留学生は「学生ビザ」を発給されて、アメリカに入国します。つまり、あくまでも「学生として」長期の滞在を許されて入国するのです。ですから、アメリカ滞在中は原則としてアルバイトはできません。学生ビザでアルバイトをするのは移民法に違反することになります。

ただし、留学生でも合法的に働ける方法が、以下のように大きくいって3つあります。

・キャンパス内のアルバイト
・インターンシップ
・OPT

キャンパス内のアルバイト


留学生であっても、キャンパス内であれば働くことができます。

その場合、移民法のもとに「週20時間まで」という制約があり、時給も決して高くはありません。もとより留学生の場合は、予習・復習にたくさんの時間がとられますので、キャンパス内とはいえ、週に20時間も働くことはあまり現実的ではありません。

業務としては、食堂での配膳や、図書館の受付、掃除などです。上級生になると、教授のアシスタントを務めるような人もいます。日本語学科がある大学では、日本語のチューターとしてお小遣いを稼ぐような人もめずらしくありません。

アメリカの大学生・留学生に最も人気が高く、給与面でもメリットが多いのは、RA(Resident Assistant)かもしれません。これは、寮に住みながら、寮長(RD:Resident Director)を補佐する仕事で、この仕事に就くことで寮費が免除されます。競争率の高い仕事ですが、留学生でもこのRAを務めている人がたくさんいます。

アルバイトをすることによって学業に支障が出てしまっては困りますが、いい経験にはなりますので、時間的に余裕があるのであれば、「お金のため」ではなく「経験のため」にアルバイトするのはいいでしょう。

インターンシップ


インターンシップは、れっきとした「科目」です。週に働く時間数によって単位を得ます。インターンシップが必修になっている場合もめずらしくありません。

仕事の内容は勤務する場所や業種によって異なります。日本のような「職場見学」ではなく、ちゃんと仕事をします。いろいろな業務がありますので、自分の興味や適性に応じて、無理のない仕事を探しましょう。

無償の場合もありますが、いくらかのお給料がもらえる場合もあります。これも、お金のためというより、経験のため、将来のキャリアのため、そして人脈づくりのために大きな意義があるものといえるでしょう。

OPT


OPTは、Optional Practical Trainingの略で、卒業して1年間は自分の専攻分野に関係する職種において働くことができるという制度です。なおSTEM系(いわゆる理工系)の専攻であれば、これが3年に延長されます。

「働く」といっても、いわゆる「社員」ではありませんから、それほどたくさんのお金を得られるわけではありません。それでも、日本の新卒者に比べても引けをとらないだけのお給料をもらっている留学生も少なくありません。とくにIT系などはOPT期間中でもかなりのお金を稼げるようです。

このOPTの1〜3年の間に、自分の仕事ぶりをしっかりアピールして、人脈も広げて、就労ビザの取得をめざそうという人がたくさんいます。アメリカで働くチャンスを得られるという意味で、このOPTはとてもいい制度です。


・・・アメリカの大学に留学すると、勉強ざんまいの生活を送ることになります。日本の大学生のようにアルバイト中心の学生生活を送るわけにはいきません。「アルバイトするのが当たり前」という感覚でアメリカでの大学生活を想像するのは禁物です。あくまでも勉強第一です。
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