アメリカの大学受験。「僕はこういう人間」と伝えるために
みなさんこんにちは、Kentaです! 最近秋らしい日が続いて気持ちいいですね! 前回の宣言通り、これから数回の記事ではアメリカ大学受験に向けたコツをいろいろお伝えできたらなと思います!
スピーチコンテストで
アメリカの大学の「共通願書」
いまからお話しするのは、Common Application(アメリカで最もメジャーな共通願書)を使っての受験に関することです!(僕自身が、去年このCommon Appを使って受験しました)
実際にこの手段でアメリカの大学・大学院を受験されるかたもたくさんいると思います。この記事を読んで、何か有益な情報を得ていただけたら嬉しく思います!
家族の学歴
まずCommon Appに登録すると、出願者のプロフィールなどを記入します。次に家族の学歴や職歴を記入するよう誘導されますが、この際、虚偽の記載などはしないようにしてください!
たとえば、両親の最終学歴が高卒だった場合、出願者にプラスに働くことがあります。なぜかというと、その出願者はFirst generation college student(大学第一世代)になるからです。
出願者の「全体像」を把握しようとするアメリカの大学では、親が高校までしか出てないけれど、その子どもが大学に進学するという「勇気」そして「努力」を高く評価するところもあるのです。したがって「恥ずかしいから」といった理由で虚偽の記載をするとマイナスに働きかねません。
出願者の学歴
次は出願者の教育について記入します。もしいくつかの学校に在籍していたのならば、転入した理由などを書く欄があります。
僕の場合は1年留学していたので、留学先の高校と、日本の高校の2つを書きました。そして理由を書く欄には、留学プログラムの一環であることと、学んだ内容などを書きました(ここまで書く必要はないかもしれません)。
先生についての情報
次にカウンセラーの先生(アメリカの高校でいう「ガイダンスカウンセラー」のことですが、担任の先生(やネイティブの先生)で大丈夫です)についての情報を書きます。僕は高校に在籍していたネイティブの先生のことを書きました。日本の一般的な高校の先生がたの中には、アメリカの大学への出願プロセスに詳しくないかたもいると思います。僕は先生にプロセスを伝えながら、二人三脚でやりました!
成績
成績について書く欄は少し困惑すると思います。5段階評価とかABC評価など学校によって異なると思いますが、だいたい成績証明書に評価方法などが書いてあるので、この欄はすべて完璧に埋めなくても大丈夫だと思います! 自分の成績が学年で何位かがわかれば、それは立派なアピールポイントになります!
表彰経験
次に表彰された経験について書く欄があります! 最大5個まで書けますが、書けばいいというわけでもありません。後述しますが、すべての出願書類において一番大切なのは、大学側が書類を通してあなたがどんな人間なのか、どんな魅力があるのかを理解できるような一貫性・ストーリーがあることです。そのため、この5個は「あなた」という一人間のパズルのピースになるのです(抽象的ですみません)。
自分を例にとってお話しすると、僕は高校のときは国際関係学に興味をもっていて、課外活動の方向性もそうでした。そこである程度の一貫性を出すため、表彰の欄には長崎大学で行ったリサーチに関してのスピーチ大会での入賞であったり、エッセイコンテストや国連が開催している大会での入賞について書きました。そのほか、奨学金のことも書いたりしました。これらはあくまでも僕の例です。最終的には、出願者の思うベストなものでいいと思います。
テストスコア
次いで、SAT®やACT®などのスコアを記入するところがあります。コロナウィルスの影響で2020年の上半期はテスト中止が相次ぎ、多くの大学でテスト提出が任意になっていると思います。
でも、僕は受ける機会があれば必ず受けたほうがいいと思います。その最大の理由というのが、SAT®やACT®といったテストは、あなたをアメリカの学生と相対的に比べることを可能とするからです。
ただでさえ、日本から受験する人は高校でAP(大学の授業を高校で履修するクラス。アメリカの高校ではよく見られる)を受けるチャンスもありません。アメリカの大学があなたの学力を知る手がかりといえば、高校の成績であったり、TOEFL®テストやIELTS™といった限られた情報しかないのです。SAT®やSAT®教科別のスコアをもっていれば、大学もある程度安心して、あなたのレベルを評価できます。
もし満足したスコアが得られず、受験機会もないというのであれば、あえてスコアを提出しなくてもいいかもしれませんが、腕試しにもなりますから、SAT®の受験を前向きに検討していいと思います。
課外活動
そして次に課外活動を書きます。ここでは最大10個まで活動を書くことができます。表彰経験と同じように重要なセクションです。そう、ここもあなたを大学が理解する際に、重要なパズルのピースになるからです。そしてここのセクションにも効果的な「書きかた」があるので、僕の例を使って紹介します。
活動例1
- 12(学年。12年生は日本の高3にあたる)
- Break(休み期間)
- 30 hr/wk, 1 wk/yr(週30時間、年に1週間)
- Denuclearization research at Nagasaki University(長崎大学での非核化研究)
- Worked with a professor of denuclearization. In-depth research enabled me to answer the many whys and hows I had and hone my passion for this topic.(非核化の教授と研究を行った。複雑な研究を通していままで感じていた「なぜ?」「どうやって?」に答えられ、このトピックに対する思いが強くなった。)
まず1つ目の例です。学年、いつ行われたか、取り組んだ時間、活動名、そして1番注目してほしいのが、活動の内容について書くところ。文字数に制限があるので、効率的に書く必要があります。そのとき大切なのが動詞スタートで書くこと(主語の省略)。そして余裕があればその活動から得たことも書けたらいいかもしれません(必須ではない)。つねにアドミッション(入学審査する側)の視点に立つことが重要です。もう1つ見てみましょう。
活動例2
- 9, 11, 12 Year(学年)
- 40 hr/wk, 1 wk/yr(週40時間、年に1週間)
- Tokyo Marathon Language Volunteer(東京マラソン言語ボランティア)
- Used language skills to direct international runners and helped control traffic. Learned the importance and the effort of people working backstage.(言語スキルを用いて、外国人ランナーの誘導、交通整備を行った。裏方の重要性・大変さを学んだ。)
2つ目の例が、東京マラソンの言語ボランティアです。活動の説明から見てわかるように、僕が何を行ったか、何を学んだかすぐ理解できますよね? あなたが行ってきた活動をどうしたら上手に伝えられるか、自問自答しながら書いてみてください!
願書を通じて大学に伝えたかったテーマ
僕の出願書類を通してのテーマは2つあります。国際関係学(とくに核兵器と安全保障)とランニングです。
なぜかというと、この2つが、僕がいままで生きてきた中で、僕という人物を形成していく上で最も重要であり、その2つのテーマを通してアドミッションのかたがたに「僕はこういう人間だよ」と理解してほしかったからです。
したがって、上の2つの例のほかにも、陸上の大会であったり、署名活動などテーマに沿ったものを記載しています。それに加えて、次回の記事で書きたいと思っている「エッセー」の題材にも、この2つのテーマを使っています。
出願書類は「お弁当」?
最後に1つ、よくCommon Applicationのことで言われるたとえがあるので紹介します。
あなたの出願書類はお弁当と同じです。あるお弁当は40%が米、40%がメインのおかず、残り20%が野菜や果物。
入学審査官がこのお弁当を開けたらどうでしょう? 僕だったら喜びます。シンプルで美しいし、何から食べればいいかすぐわかるから。しかし13%がお米、14%がおかず①、14%がおかず②、14%がおかず③・・・と何種類も入っている弁当だったら、僕は何から食べたらいいか困りますし、シンプルな優美性も失われるでしょう。
あなたはどんな「お弁当」を作りますか? どんなお弁当を入学審査官が好むと思いますか? では次回の記事で!
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