コロナ禍でのアメリカ大学留学【生活】編
こんにちは! アメリカのHollins Universityに留学したあんです!
「コロナ禍でのアメリカ留学シリーズ」、今回は、大学内でのコロナ対策が大学生活にどのような影響を与えたのかお話しします。
ディスタンスをとって美術の授業
コロナ対策グッズの配布
まず秋学期開始にあたって、コロナ対策のグッズが入ったバッグが配られました。中身は、大学がデザインした洗濯可能なマスク、体温計、ハンドサニタイザーなどです。
またドアを開ける際、直接にノブに手を触れないように、キーチェーンももらいました。このキーチェーンをドアノブに引っかけることで、直接の接触を防ぐことがきます。私たち学生が夏休みの間に、大学がこれらをすべて準備してくれていたと思うと、とてもありがたい気持ちになりました。
大学の名前が入ったキーチェーン
マスク着用と6 feetルール
キャンパス内では、屋内外問わずマスクの着用が義務づけられていました。マスクをしなくていいのは、自分の部屋だけです。
また、他の人と6 feet(約2メートル)の距離を保つことも、ルールの1つでした。そのため、室内でミーティングをする代わりに、屋外で集まることも多々ありました。
秋学期の初めはとくに暖かく、天候もとてもいいので、陽にあたって、緑の芝生でミーティングをするのは最高でした。下の画像は、寮・アパートの責任者が集まって話し合いをした際の様子です。
屋外でのミーティング
キャンパス内の建物に入れるのも、学生と職員のみでした。したがって、家族や恋人などが学生のもとを訪問することもできませんでした。
キャンパスには、普段であれば一般に開かれている図書館やミュージアムがありますが、その入館も規制されていました。外部の人がいない分、図書館はいつも以上に空いていて、席をとるのが楽だったので、学生からすると、最低限のリスクで勉強する場所を見つけることができるメリットがありました。
唯一外部の人たちに開かれていたのは、「ループ」と呼ばれるキャンパス内の道路で、よく散歩をしている人たちを見かけました。
学生食堂の利用ルール
カフェテリア(学生食堂)での食事の形式も、いままでとはまったく違うものになりました。
まず、キャンパス内のカフェテリアを使うことができるのは、キャンパスに住む学生のみになりました。そのため、通学生や教授はカフェテリアを使うことができません。
いままでは、お昼の時間になると教授たちとカフェテリアで立ち話をすることもありましたが、そういった小さな時間がなくなってしまい、少し寂しい気持ちになりました。
もう1つの大きな変化が、食べ物のとりかたです。
いままでは好きな分だけ自分でお皿によそっていましたが、食堂のスタッフがすべての食事をプラスチックの入れ物によそってくれるようになったのです。
もう少し多く・少なく、などお願いすることもできましたが、唾液が飛ぶのを防ぐため、食事をよそってもらうときの会話は最低限に抑えるように言われていました。
飲み物については、コップやドリンクバーがなくなり、代わりにペットボトルの水、缶のジュース、そして牛乳が毎食用意されていました。
デザートは袋やプラスチックに個包装されていて、ほしい人はそれを持っていく形式になりました。アイスクリームも自分でスクープするのではなく、1つひとつがカップに入っていて、好きなフレーバーのものを持っていくスタイルです。
デザートのコーナー
テーブルの座席数も減らされました。
これまでは1つのテーブルに5つほどの椅子がありましたが、それが2つとか3つになりました。
私は結局1度もカフェテリア内で食事をすることなく、毎回自分の部屋か天気のいいときは外で友だちと食べました。私が住んでいたアパートの横にはロッキングチェアーやファイヤーピット、そしてキャンパスが一望できる最高の眺めの丘があったので、そこで陽を浴びながらよく友だちとランチをしました。下の写真がその場所です。
従来と違って、好きな場所で好きなときに食事をとることができ、食べきれなかったものは後で食べられたので、残すことも減りました。それで、個人的にはこのコロナ禍のカフェテリアのシステムは好きでした。
お気に入りのランチの場所
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マヨネーズやピーナッツバターも個包装
キャンパス内でのイベントも制限
大学4年生になって私が1番楽しみにしていたのは、キャンパス内でのイベントや伝統行事への参加です。
4年生には、「ファーストステップ」といって大学の真ん中の芝生に初めて足を踏み入れるイベントと、「ティンカーデー」という仮装ハイキング、「リングナイト」という下級生(3年生)との伝統行事があります。
幸い、「ファーストステップ」は学生間の距離を保ちながらマスク着用で実施されましたが、ほかの2つは中止になりました。4年間これらの行事を楽しみにしてきたので、参加することなく卒業してしまったことがとても残念です。
以下に「ファーストステップ」の写真を載せます。キャンパスに住んでいない学生も一緒に、ということで、実行委員側がそれら学生の顔写真とローブの紙マネキンを作って芝生に並べてくれました。
参加できない学生は写真で
コロナのせいでキャンセルになってしまったイベントもありましたが、そんな中でも新たな楽しみもありました。
屋外で、夜に大きなプロジェクターを使ったムービーナイトを大学が計画してくれました。屋外だったので、距離を保ちながら鑑賞することができました。このときはSuicide Squadという映画を見ました。
ムービーナイト
ジムやプールの使用制限
コロナの影響は運動施設にも及びました。
いつもであれば、学生はジムやプールをいつでも好きなだけ使うことができます。
しかしこの秋学期は、利用者同士の接触防止や消毒を徹底するため、予約が必須になりました。気が向いたときに気軽にジムに行くことができなくなってしまったため、私は結局、1度もジムやプールを使うことはありませんでした。その分、友だちと屋外の散歩にでかける回数が増えたのはよかったです。
まとめ
このほかにも、どうしてもという理由がない限りキャンパスの外に出ないように言われたり、毎週ランダムで選ばれた学生と職員がコロナの検査を受けなくてはならなかったりと、新しい制限やルールが設けられました。
けれども、どれも不可能なものではなく、お互いを守るための必要な規制でした。おかげでキャンパス内でコロナが流行ることはなく、無事に秋学期を終えることができました。また、自然に囲まれたキャンパスならではの長所を満喫できた学期でした。
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