留学生のためのアメリカ高校キャンパス訪問記：名門ボーディングスクールConcord Academy

皆さま、こんにちは！　ボストンオフィスです。新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します！

さて、今回のキャンパス訪問記では、大学ではなく、Boarding School（ボーディングスクール：寮制の高校）のConcord Academyについてお送りします。アメリカの高校に、卒業をめざして留学する場合の留学先が、寮制のBoarding Schoolになります。

Concord AcademyへはParents Weekend（保護者をキャンパスに迎える週末イベント）に合わせて訪問してきました。

アメリカ合衆国史の舞台となったConcord

Concord Academy は、その名前の通り、マサチューセッツ州のConcord という街にあります。Concordは、ボストン北西へ30分程度の場所に位置するとても小さな街です。Concordのダウンタウン（中心地）は、アメリカ（またはニューイングランド地方）でよく見かける小さなストリートに可愛らしいブティックや小物店等があるだけで、一見特に印象に残らないかもしれません。

しかしながら、Concordは、実はお隣のLexingtonと共にアメリカの歴史教科書に登場するとても重要な街です。詳しくは省略しますが、簡単には、ConcordとLexingtonの間でイギリス正規軍と植民地兵の武力衝突が起こり、これがアメリカ独立戦争の発端となったのです。

（写真はOld North Bridge です）

また、オバマ大統領の就任演説（2009年）でも、南北戦争の「Gettysburg」や第二次世界大戦の「Normandy」、ベトナム戦争の「Khe Sanh」と共に「Concord」の名前が登場します。

「若草物語（Little Women）」のLouisa May Alcott、「ウォールデン　森の生活（Walden: or, the Life in the Wood）」のHenry David Thoreau等の文学家が住んだ文豪の街としても有名です。

ソローの小屋

Walden Pond

生徒の半数が通学生のボーディングスクール

さて、街の話がとても長くなりました。ようやく本題です。

Concord Academyは、Concordの中心地から徒歩数分に位置するBoarding Schoolです。上の写真のダウンタウンとほぼ隣接しています。

Concord Academyは Boarding School（寮制の学校）と書きましたが、実は、生徒の半分以上は「Day Students（自宅から通学する生徒）」で、「Boarding Students（寮に住む生徒）」は半分弱です。「Boarding School」と呼ばれている私立高校でも、必ずしも全寮制とは限らず、Day Studentsのほうが多いことも珍しくありません。