留学体験談:名門リベラルアーツ・カレッジを優秀な成績で卒業(1)

みなさんこんにちは!

栄 陽子留学研究所の東京オフィスに、素敵なお客さんが来てくれました!

当研究所から留学して、4年間リベラルアーツ・カレッジに在学し、卒業して現在は東京で働いているこうたくん(仮名)です。留学を終えて、元気に活躍している生徒さんの姿を見られるのは、嬉しい限りです。

こうたくんが卒業したGrinnell College(アイオワ州)はUS Newsによるリベラルアーツ・カレッジランキングにおいてトップ20に入る、超・名門大学です。彼はGrinnellで部活動をしながら優秀な成績を修め、卒業しました。

そんなこうたくんの留学体験談を、3回にわたってお届けします! 最初の回は、大学選びから留学準備、大学での学業サバイバルについてお話をうかがいました。

 

留学先を決めたキャンパス見学

Q. 留学したのは高校を卒業してからですか?

A. 日本の高校を卒業した年の秋学期から、留学をスタートしました。4年間Grinnell Collegeに在籍し、卒業しました。

 

Q. 数ある大学の中で、なぜGrinnell Collegeを選んだのでしょうか?

A. Grinnell Collegeが、リベラルアーツ・カレッジの中でトップの大学であることは理由の一つですが、最終的にはキャンパスを見学して決めました。

高校を卒業後、4月に渡米し、合格した大学を実際に訪ねてキャンパスツアーなどに参加しました。そこで会った人の印象と、カリキュラムの柔軟さが、Grinnellを選ぶ決め手となりました。

 

交換留学の次のステップとして

Q. 留学準備はいつ頃に始めたのでしょうか。

A. もともと、高校生のときから留学には興味があり、交換留学生として高校1年の夏から10か月間、アメリカの公立高校で勉強しました。日本に帰国後は、またアメリカに戻って勉強したい、という思いが強くなり、日本の高校からアメリカの高校に編入することも考えていました。

そんな中、栄 陽子先生の本に出会って、カウンセリングにもうかがい、相談したところ、このタイミングでの編入留学はオススメしないとはっきり言われまして(笑)。

高校編入はあきらめましたが、日本でよい成績をとって、英語をきちんと勉強すれば、大学留学から十分やっていけると聞き、じゃあ、トップクラスのリベラルアーツの大学をめざそう、と決心しました。

 

ディスカッション中心の授業に苦戦

こうたくんは高校を卒業するときにはなんと学年1番の成績で、TOEFL®テスト(120点満点)も100点を超すという優秀なスコアを出していました。ところが、留学先では早々に大変な目にあったようです。

 

Q. 留学中、一番大変だったことは何でしたか?

A. とにかく大変だったのは英語です。留学生の中で自分の英語が1番下手だと感じるくらいでした。

高校生のときに交換留学を経験していたので、日常会話はあまり支障ないと思っていたのですが、大学の授業となると内容もむずかしく、教授やクラスメイトの話が聞きとれないことも多くありました。

ディスカッションが中心の授業ではとくに苦労しました。話が聞きとれないことに加えて、なかなか発言ができず、自分が授業に貢献できていないのではないか、という気持ちが強かったです。

 

Q. 「授業に貢献する」という発想が、アメリカの大学らしいですね。

A. そうですね。教授が一方的にレクチャーするのではなく、学生同士が議論をしていく中で学んでいくというスタイルの授業では、意見を出して議論に参加することが非常に重要です。

単に座って傍観しているだけでは評価されないですし、やる気がないのではという印象をもたれかねません。他の人が積極的にディスカッションに参加している中で、自分だけ何も発言できず、とても悔しい思いをしました。

 

Q. それでどうしたのでしょうか?

A. まず教授にメールをし、自分が置かれている状況を率直に伝えました。

授業で発言ができないのは、やる気がないからでも宿題を終えていないからでもなく、英語で苦労していて議論の内容が理解できないことも多いからだと。すると教授は理解してくれて、授業中にわかりやすい質問を振ってくれるようになりました。

たいした答えを言っているわけじゃないのに、何か言うだけですごく持ち上げてくれて。嬉しかったです。教授はみんな留学生への理解をきちんともってくれていたし、みんな優しかったです。教授と学生の距離が近いのは、リベラルアーツ・カレッジのメリットの一つだと思います。

 

 

留学生活はたいへん、でもダブルメジャーに挑戦

Q. 専攻は経済学と数学のダブルメジャー(二つの分野を専攻すること)だったそうですね。専攻を二つにした理由は?

A. 経済学を専攻にしたのは、もともと興味があったからです。高校生のころから、新聞で読んでいる経済関連のニュースを理解できるようになりたい、という思いがありました。

数学は、正直言うと楽をしようとしてとりました(笑)。もともと得意だったわけじゃないけど、リーディング・アサインメント(Reading Assignment:歴史や社会学、哲学などの授業に多く出る、教科書を読む宿題)ばかりだとしんどいなぁという思いがあって。そうしたらだんだん数学のおもしろさに目覚めていきました。

 

Q. 勉強は最後まで大変だったのでしょうか? リズムはだんだんつかめてきましたか?

A. すごく楽だった時期はあまりないですね。簡単な授業をとって、慣れたと思ったら1段階上のレベルに行くので、またむずかしくなり、簡単になり・・・の繰り返しでしたね。

睡眠と、食事と、部活の時間以外はほとんど勉強していました。やっと余裕ができたのはとるクラスが少なくなった、最後の学期くらいですね。

 

(第1回終わり。第2回へ続く)



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