留学生に人気のカリフォルニア州。その州立大学への進学を考える(3)

みなさんこんにちは!

この連載記事の前2回では、留学生に人気の高いカリフォルニア州の州立大学が、どのように州内の高校生を選抜しているかについてご説明してきました。

今回は、連載最終回として、州内の出身者と、留学生を含む州外の出願者とで、どのように入学基準や学費などの条件が異なるのかを概説したいと思います。

 

在学生の9割を州内出身者が占めるUniversity of California群

前回の記事において、UCLAやUC BerkeleyなどのUniversity of California群(10校)がカリフォルニア州の高校出身の出願者を選抜するにあたって、Statewide PathとLocal Path (ELC: Eligibility in the Local Context)という2つの方法があることを述べました。

このような入学審査の過程を経てUC群に在籍する学生は約90%がカリフォルニア出身者で占められます。残りの約10%が他の州からのアメリカ人学生や、留学生ということになります。

入学審査において、カリフォルニア州以外の出身者の場合、州民に課すGPAより高く、3.4以上を求められます。まさに、"As a public institution, we prioritize admission for California residents". と公言しているとおりです。

このような状況のなか、10%の席をめぐり、カリフォルニア州以外の出身のアメリカ人学生と留学生が争うわけです。

 

州外出身者には私立大学並みの学費が課される

支払う学費の金額もカリフォルニア州出身者と、州外からの学生とでは異なります。

年間の学費(寮費・食費などの生活費は除く)として、UC群の各校で若干異なりますが、カリフォルニア出身者は2014年度で約13,000~14,000ドル、州外出身者は約36,000~37,000ドルという金額が課されます。

 

このように、日本でもよく名前が知られているUCLAやUC Berkeley を含むUC群は、入学審査においても、学費においても州民優先です。

カリフォルニア州というと親近感があり、州立ならば費用も安いだろうと想像する人も多いかもしれませんが、実は、入学するのも大変難しく、学費もとても高いのです。

 

アメリカ留学を決心した場合、まずカリフォルニアの大学が頭に浮かぶかもしれませんが、このような事情も理解したうえで出願校を選びましょう。

 

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