留学生のためのアメリカ大学キャンパス訪問記：大学院生に奨学金のチャンスあり University of New Orleans

アメリカ大学キャンパス訪問記　

皆さま、こんにちは！　ボストンオフィスです。

ここ数回に渡りルイジアナ州のリベラルアーツ系大学についてキャンパス訪問記をお送りしております。日本から留学する人にとって南部は馴染みの薄い地域かもしれません。

ルイジアナ州を含む南部地域は他地域とはかなり異なる独特なカルチャーがあるといわれます。留学生の間では東海岸や西海岸ほどの人気はないかもしれませんが、情報としてお役に立てれば幸いです。

湖に面する中規模州立大学

さて、今回は、学生数7,000人程度（大学院生を加えると10,000人程度）の中規模州立大学である University of New Orleans についてお送り致します。

学生数に基づく学校規模について「中規模」と書きました。

全寮制を基本とするリベラルアーツ系の大学では7,000人もの学生がいる学校はあまり見かけないと思いますが、州立大学や総合大学では数万人の学生が在籍することも珍しくありません。

たとえば、Arizona State University (Tempe) は、Undergraduate（学部生）のみで40,000人近く在籍しています（なお、Arizona State University も数年前に訪問しましたが、人数に応じてキャンパスは広大で、キャンパスにはプロチームと同等規模の巨大なアメフトスタジアムのほか、ゴルフ場までありました）。

話がそれましたが、University of New Orleans のキャンパスは、白〜グレー？を基調とするややモダンな建物で構成されております。

キャンパス内を車でグルッと一回りしてみましたが、州立大学にしてはあまり広くなく（といっても、日本の感覚だとかなり広いです）、スタジアム等の屋外スポーツ施設も見当たりませんでした。

ただ、（アメフトチームはないものの）野球チーム等はあるので、学生がクラブ活動や屋外スポーツを楽しめる施設もどこかにあると思います。

また、キャンパスの奥側は大きな湖に面しており、とても雰囲気がよかったことが印象に残っております。

New Orleans というとジャズのイメージが強いですが（現にとても盛んです）、もちろん大学はMusic（Jazz Studies）にばかり力を入れている訳ではなく、総合大学らしく幅広い Major（専攻）が用意されています。

地元出身の学生が多数を占める

学生の構成については、University of New Orleans は、いわゆる National State Universityではないので、地元ルイジアナ州出身の学生が圧倒的多数を占めるようです。

なお、「National State University」という言葉は、学生の出身地が地元州のみならず全米の多くの州から構成されている州立大学（出身地の多様性）や、単純に全米的に有名な州立大学の意味で使いました。

とはいえ、州立大学は州民と州外民とで学費が大きく異なりますので（州の税金で運営されているため）、UCLA や University of Michigan, Ann Arbor のようなNational State University と呼ばれる州立大学でも、実は学生の 60〜90％は州民で構成されています。

500人以上いる留学生のうち日本人は3人だけ？

留学生については、訪問当時の情報（約１年前）で、561人在籍しているそうです。そのうち日本人留学生は3人と言われました。

お話ししたご担当者が画面のデータを見ながら説明してくれたので、おそらく正確な数字なのでしょうが、自分的にはこの規模の大学で、かつ、留学生が500人以上もいるのに日本人がわずか3人しか在籍していないという事実は少し信じがたかったです（気になる方は学校にチェックしてみて下さい。中途半端な情報で申し訳ありません）。

大学院生にも奨学金を得られるチャンスがある

また、お話を伺っている際に（いい意味で）オヤッと思ったこととして、大学院生向けの奨学金情報があげられます。

一般的に、（Undergraduate ではなく） Graduate Program で奨学金を得ることは困難です（大学院では、奨学金ではなくTeaching Assistant 等を務めることで学費が免除されたり安くなったりします）。

University of New Orleans では、GPA 3.0 以上等の条件はありますが、Graduate Program の学生であっても年間 7,000ドル前後の奨学金を手にするチャンスがかなりあるそうです。

興味のある方は大学に問い合わせてみて下さい。