留学生に人気のカリフォルニア州。その州立大学への進学を考える(1)
みなさんこんにちは!
カリフォルニア州といえば、アメリカの西海岸に位置する、留学生に人気の高い州です。そこで本ブログでは、日本人にとって関心の高いカリフォルニア州の州立大学への進学について、3回にわたって記事をお送りしたいと思います。
大学の役割とは?
高等教育(短大、大学、大学院で行われている教育)が普及した社会においては、大学は2つの大きな役割をもちます。
2つの役割とは、高度な研究を行うことと、多様な人々に多彩な学習の機会を与えることです。ある意味、相反するこの2つの役割を同時に果たすために、アメリカの大学は、
1.少数のエリート養成
2.多数の若者への教育の機会均等
3.若者以外の成人への生涯教育の機会提供、という形で高等教育を提供しています。
これを州の政策として体現しているのがカリフォルニア州です。その政策のもとに、カリフォルニア州の州立大学は3つのカテゴリーに分かれています。
カリフォルニア州の州立大学:3つの分類
留学を意識したことがあればほとんどの人が名前を知っているUCLAやUC Berkeley、青色発光ダイオードの開発でノーベル物理学賞を受賞した中村修二教授の研究拠点であるUC Santa Barbaraなど、University of California群(10校)は「1.」のエリート養成の役割を担い、研究と大学院教育に力を入れています。
「2.」の多数の若者への教育の機会均等という役割はCalifornia State University群(23校)が果たしています。主に大学課程でマスプロ教育を行うことによって、多くの若者に大学教育を提供しています。
「3.」の成人への生涯教育の提供という役割は2年制のコミュニティ・カレッジ(112校)が担っています。コミュニティ・カレッジは州民であれば誰でも入学することができ、仕事に必要な基本技術を身につけたり、趣味を追及することもできます。
もちろん、University of California(UC)群も大学院教育だけでなく、大学課程の教育を行っていますし、California State University(Cal State)群にも大学院課程があり、2つの大学群ともに大学課程・大学院課程の両方を提供しています。
UC群のほうがCal State群よりも難関
そこで、カリフォルニア州の高校生が4年制の州立大学に進学するにあたり、まずどちらの大学群に進学するかを考えるわけですが、UC群の方がCal State群より選抜が厳しく、高校の学業成績やSAT®・ACT®スコアによって確実にUC群に行けるか否かは容易に判断することができます。
UC群がカリフォルニア州の高校出身の出願者をどのように選抜するかというと、Statewide PathとLocal Path (ELC: Eligibility in the Local Context)という2つの方法があります。
このStatewide PathとLocal Path (ELC: Eligibility in the Local Context)については、次回にご説明します。お楽しみに!
(第1回終わり。第2回へ続く)
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