高校留学をする際に必要になる推薦状とは何ですか？

アメリカの高校に出願する際に、推薦状が必要になると聞いたことがあります。この推薦状とはどういうものなのでしょうか？

アメリカの高校が求める出願書類の一つが推薦状（Letter of Recommendation）です。多くの高校が、
・担任の先生
・英語の先生
・数学の先生
以上3名の先生に推薦状を書いていただくように指示しています。これはアメリカ人でも留学生でも同じです。高校によっては、このほか、出願者のことをよく知っている人（部活の顧問の先生など）からの推薦状も求めています。

英語と数学の先生に書いていただく推薦状の書式には、まずその出願者のことをどれだけ知っているか、教えた期間などについての設問があり、次に担当した授業の内容やレベル、出願者の理解度や学習への取り組みかたなどが問われます。協調性や計画性なども評価のポイントです。出願者の資質を端的に表す単語を三つ挙げてください、といった問いがあったりもします。

担任の先生に書いていただく推薦状には、自由に書いていただくスペースが大きく設けられています。できるだけ例を挙げて具体的に書いていただくとよいでしょう。クラブ活動やボランティア活動なども重要な評価のポイントになりますので、いかにそういう活動に熱心で、どのようなことに取り組んだか書いていただくようにします。

アメリカの高校は、出願者の像をより明確に把握するために、出願書類として推薦状を重視します。とくに寮制の高校＝ボーディングスクールでは、1日24時間をキャンパスで生活することになりますので、第3者からの評価によって、他の生徒や先生たちと一緒に高校生活をきちんと送れるかどうかを推し量ろうとするのです。

推薦状は、格式ばったものではありません。書いていただく先生に責任が生ずるものでもありません。アメリカの高校は、遠く離れた日本からの留学生に興味津々です。また「褒めて育てる」のがアメリカの常識ですので、やや型破りでも思い切って褒めていただくようにしましょう。