アメリカ大学留学費用のリアルな金額と、節約に役立つ「単位」の話
アメリカの大学に留学すると費用はいくらかかるのでしょうか?
留学費用の節約にもつながるアメリカの大学の「単位制」の解説とともに、ベテラン留学カウンセラーの栄 陽子がお話しします!
【大学留学の費用】そのリアルな金額とは?
留学費用が半額に!?【アメリカの大学の単位制】
留学費用のリアル
アメリカの大学は基本的に寮生活ですので、大学に支払うのは9月から翌年の5月までの「アカデミックイヤー」と呼ばれる1年間の学費と寮費と食費です。これを2回に分けて支払います。
最近アメリカの大学の費用はとても高くて、たとえば有名なハーバード大学なんかもう8万ドル、
UCLAでも6万ドルって大変のお金ですね。ごく普通の州立大学でも5万ドルくらいかかります。
私どもの留学研究所のここ2, 3年のところを見てみますと、たくさん奨学金をもらったり、いろんなかたちで費用を安く抑えて抑えて、抑えても、年間に2万ドルはかかります。
それ以外に、夏休みや冬休みのお小遣い、保険、渡航費などさまざまなものがかかりますね。
アメリカの大学生は、3か月もの夏休みがあります。その間、たとえばメキシコとか中南米、ヨーロッパも近いですから、学生ならではの安い旅行をしたりします。
そうすると、学校に払う費用以外に1万ドルくらいは考えておかなければなりません。そうしますと合計で30,000ドル、日本円にするとだいたい450万円くらいのお金が1年にかかると思ってください。
単位制を利用して費用を節約
アメリカの大学は基本的に単位制です。必ずしも四年制の大学を4年で出るわけではありません。
卒業単位はだいたい120ですけれども、どんなペースでとっていくかというのは、本人次第です。
アメリカの大学は高いので、最近は四年制の大学を何とか3年で卒業しようなんていう傾向がありますから、1年に300万円とすると、4年で1,200万円くらいかかりますが、3年だと900万円ということになります。
もう1つ、アメリカの大学のおもしろいのは、120単位のうち半分の60単位までは、どこの大学からもってきてもいいですよ、というルールがあるんです。ハーバードでもそうです。
日本のように短大を出て四大に編入するというわけではなくて、あくまでも単位を移行するという考えかたですから、36単位でも42単位でも移行できるんです。
放送大学を活用して留学費用を節約
日本には放送大学というすばらしい大学があります。
通信制の大学で、インターネットやテレビ、ラジオで授業を受けるものですが、ここはちゃんと成績を出してくれて、大学の単位も取得できます。
アメリカの大学は、この放送大学の単位を認めてくれます。したがって放送大学で取得した30単位を認めて貰えば、2年生としてアメリカの大学に編入できます。60単位を移行できれば、3年生としてアメリカの大学に編入できるのです。
放送大学は費用が安いのも特徴です。1科目(2単位)あたり12,000円です。60単位とっても36万円です。これでアメリカの大学2年分(300円×2年=600万円)の費用を節約できます。
留学費用の節約方法はいろいろあります。みんなで一緒に考えてみましょう。