学生・新社会人へ活きた留学情報を届ける留学広報部(第1回目)

留学広報部がスタート!

皆さんはじめまして & こんにちは。栄陽子留学研究所、広報部のマーボーです。辛党でいっつも麻婆豆腐ばっかり食べているのでそう呼ばれています。

さて、この留学広報部では留学に興味がある学生さんや、すでに留学準備中の方へ向けて"活きた"アメリカの情報をお届けしていきます。

ちなみに、広報部といっても部員はまだ僕一人です。予算も特にありません。上のイラストはWebエンジニアのN川さんに休憩中に頼み込んで描いてもらいました。ありがとうございます。でも、、、、

色が塗られてません。

まだまだスタートしたばかりで誰も知らない&人気もないコーナーにいちいち手間をかけてはいられないそうです。なので、もしこのブログを読んで面白いと思ったら「いいね」や「シェア」を押してください。その内、僕のイラストに色が付きます(笑)。あと、僕も飛び跳ねて超よろこびます!!

ちなみに、ぜんぜん人気でなかったら、すぐ連載終了になるかもです|д゚) そうならないよう頑張っていくのでよろしくお願いしますね!。

それでは早速、一発目の【活きた留学情報】です。

ニューヨークの地下鉄をデザインしたのは、日本人だって知ってましたか?

もっとも影響力のあるニューヨーカー 宇田川信学

ニューヨーカーに親しまれている新聞「ニューヨーク・オブザーバー」紙上で、「もっとも影響力のあるニューヨーカー」に選ばれた日本人がいます。

宇田川信学(まさみち)さん、工業製品のプロダクト・デザイナーです。

現在ニューヨーク市内を走行している地下鉄の車両空間や、オフィス家具のデザインなどで高い評価を受け、数々の国際的な芸術賞を受賞。デザインの力で人の行動を導こうとする、宇田川さんの活躍をご紹介します。

デザインの力で地下鉄の犯罪減少

1980年代までニューヨークの地下鉄は 「世界でもっとも危険な乗り物」とまで呼ばれていました。90年代後半、その車両空間のデザインを担当することになった宇田川さんに求められたのは、車内の快適性と、犯罪を減少させるための工夫。

 当時、車両には落書き対策のため、汚れの落としやすいステンレス素材が使われていたものの、ステンレスには車内を暗く見せてしまうという欠点がありました。そこで宇田川さんは、その暗さを払拭(ふっしょく)するために天井と壁は白にして、広々とした印象を持たせることにしたのです。

また、ガムによる汚れが目立たないよう床の色は黒に決め、壁と床の両方に細かい柄を混ぜ込み、小さな傷や汚れを目立ちにくくしました。さらに、ドアからのひったくり防止に、座席の端には防御用となる数段の手すりを設置。

これに子供がよじ登って遊ばないように、傾斜をつけました。そうして、清潔で明るく広々としたイメージになった車両は、いたずらや犯罪を減らすことに役立っています。

「デザインの力」が人の行動にも影響を与えていることを、宇田川さんの仕事は物語っているのです。

アメリカの名門美術大学院に留学

宇田川さんは、千葉大学の工業意匠科を卒業後、音楽機器メーカーに就職し、楽器のデザインに携わっていました。ところが、アメリカ留学の夢を諦めきれず2年で退社。ミシガン州の美術系大学院「クランブルック・アカデミー・オブ・アート」へ入学しました。

この学校は、世界でもトップランクに入る名門美術系大学院。実践的なデザイン方法論に基づき、生徒は多くの時間を制作に費やすことで知られています。

卒業後、宇田川さんは、サンフランシスコにあるアップル社のデザインチーム勤務を経て、ニューヨークで、パートナーとともにデザイン事務所「Antenna(アンテナ)」を設立。

地下鉄デザインのほかにも、アメリカの老舗家具ブランドと共同で、オフィスの個性に合わせて自由にパーツを組み合わせられる画期的なオフィス家具を開発し、活動の幅を広げていきました。

職人の流儀は世界に通用する

昨年、ニューヨーク市は、街で放置されていた公衆電話機を公共無線LANサービスのブースへと置き換えることを発表。

宇田川さんは、その無線LANブースのデザインを担当しました。日本人である宇田川さんが、なぜここまでアメリカ社会になじむデザインを創りあげることができるのでしょうか。

実は、宇田川さんのデザインのセンスは、日本的な感覚があるからこそ生み出されたものでもあるのです。宇田川さんは、デザインの仕事をしていくうちに、日本の古き良き職人の価値観を見直すようになったと言います。

デザインを練るとき、時間をかけて人々の心理を探り、行動パターンをくまなく観察するそうです。そんな地道な職人的価値観から、洗練されたシンプルなデザインが生まれています。そうした緻密さが、アメリカのみならず、世界でも評価されることにつながっているのでしょう。

参考:ニューヨーク市の無線LANサービスブースウェブサイト:http://www.link.nyc

日本人として恥ずかしくない仕事を

宇田川さんは、日本にいる学生たちに向けて、こんなメッセージを語ってくれました。

「若い方々には、ぜひ一度外に出て『世界のなかの日本人』を実際に感じてもらいたい。日本のなかだけでは、自分は日本人だという視点は持ちにくいけれど、外に出ると自然に『自分は日本人だ』とアイデンティティーが湧いてくる。これは僕にとって、大きな視点の転換でした。外にいるからこそ、プロのデザイナーとして、日本人として恥ずかしくない仕事をしなくては、と強く思うようになりました」

ニューヨークを訪れ、地下鉄に乗ったときは、ぜひ宇田川さんの言葉を思い出してみてくださいね。

 

 

参考:宇田川さんのデザイン事務所ウェブサイト:http://antennadesign.com/

宇田川さんの卒業した大学院「クランブルック・アカデミー・オブ・アート」制作の宇田川さんの紹介ビデオ:https://www.youtube.com/watch?v=4a2oCjXVrss

ライター:マーボー
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第二回へ・・・つづけ!

 

つづいた!!!
留学広報部 第2回 【センスが良すぎるアートの街】NYで広がる地下鉄オーケストラのパフォーマンスに感動!


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